僕のチームでは男性についても育休取得の体制と準備は万端♪♪
何年も掛けて仕事の調整と意識づけは行ってきました。

そして、いよいよ男性メンバーが子供を授かり、時機が巡ってきました。
女性メンバーたちからは
『育休だね!安心して取ってね!』との激励も飛び交います。

彼を呼び出してのMTGでも、色々と調整の話をしながら意思確認。
『ドンと来い!!育休!!』
『ありがとうございます!!甘えます!!』
なんて熱い会話をしながら準備を進めていた僕らに
思わぬ難関が立ち塞がりました。
彼の妻です。

『男は外で働いてくるもの』という考えが強いらしく、
首を縦に振らないそうなのです。

何度か話し合ってもらった末、彼は育休を取らないという選択をしました。
育児についても積極的に勉強し、とても乗り気だったのですが・・。
僕としても、夫婦で話し合ったことに異存はありません。
(その晩はさすがに落ち込んで眠れませんでした)

我々の会社規模であれば、男性の育休実績も作っておくことで
5-6年は人材確保で存分に戦えるという戦略を描いていました。
会社の安定した存続は産まれてくる子への保障でもあります。
しかし、それは彼らには見えないし、背負わせてもいけません。

女性の働き方をサポートしていて度々感じるのは、
男性だけでなく女性側にも根強い意識の壁です。
この国の性役割に対する根深さは非常に手ごわいものです。

今日は母の日。
街にもネットにもカーネーションが溢れ、
ありがとうの言葉が飛び交う素敵な日ですね。
特に男性は、普段は照れくさい感謝を言える日かもしれません。

さて、感謝は大切なことですが、
それが言葉だけになっていないでしょうか?

『ママ、いつもありがとう』と言いながら、
家事をする妻の横でスマホ片手に寝転がっていないでしょうか?

『ママ、いつもありがとう』と言いながら、
子供をあやす妻の横でゲームに熱中していないでしょうか?

『ママ、いつもありがとう』と言いながら、
何かあればすぐ妻を呼んで頼っていないでしょうか?

感謝というのは相手に対する想像力。
ありがとうを言葉にするのは尊い行為ですが、是非その少し先へ。

今日はママの日常を経験してみる日にするのもいいかも知れません。
ワンオペを頑張ってみるのもいいでしょう。
きっと本当の意味で感謝が湧いてくると思います。
慣れないことで却って手間をかけることもあるでしょう。
けれど、最初はママだって誰でもそうなのです。

母親のみなさん、本当にいつもお疲れさまです。
(もちろん父親も)

別チームの既婚男性がいます。
彼には子どもと専業主婦の妻がいます。
優しい男で子供のことも大好き。
いつも嬉しそうに子供のことを教えてくれます。
小学校やスポーツと、話す口調は愛情いっぱい。

そんな彼と夕飯についての話になりました。
彼は言います。
『たまに僕が夕飯を作ると、子供が喜ぶんですよ。
 だけど嫁は不機嫌になるんです。私はいつもやってるのに‥って。
 分かるんですけどね・・、確かにそうだなって・・』
と。
日本の夫婦について、色んな要素が詰まった話だと思います。

誰も悪いわけではないけれど、ちょっとモヤっとする話。
どんなに大変なことでも、毎日当たり前にこなしていると
感謝の言葉や気持ちを貰いづらくなるんですよね。

僕は職場で些細なことでもありがとうは忘れないようにしています。
せめて働いている時くらい、母親たちの頑張りを褒め称えたいものです。
(もちろん父親や誰にでも同じことです)
僕も毎日食事を用意して、献立を考える大変さは知っています。
本当は食事も、家事も、育児も、当たり前ではないのですから。

7年ほど前、妊娠中のメンバーが妊婦・赤ちゃん雑誌を見せてくれました。
『育児ってこうなんだ♪』『こんな準備しなきゃ♪』と、本人は嬉しそう。
僕もいっしょに楽しく読んでいたのですが、内心では驚いていました。
父親に関することが1ページも出てこないからです。

他のメンバーも読んでいましたが、誰もそこを気にする様子はありません。
彼女たちからすると、父親が関わらないのが当たり前すぎて気にならなかったのかも知れません。
男性の僕に気を遣って何も言わなかったのかも知れません。

出産系雑誌自体がそんな風に紙面を作っているのなら、
余計に母親たち自身の思い込みも強化しているのではないか‥。
あの言い知れない違和感は今もよく覚えています。

最近、同じ雑誌を読んでみました。
内容は相変わらず母親の話ばかり。
しかし読み進めていくうちに、チラリチラリと男性の姿が目につきます。
オムツの替え方など、男性のイラストで描かれているページもあるのです。
誌面の1/4くらいは我々男性に出番がありました。

雑誌自体を買うのは母親が殆どかも知れません。
しかし、このように描いてあれば夫へ言いやすくなるはずです。
また夫自身も『母親が』ではなく『俺もか!』と考えやすいはず。

わずか7年ですが、時代は変わってきているのですね。
嬉しい変化でした。