メンバーは様々な理由で有休申請をあげてきます。
有休申請に理由は不要だと何度も伝えているのですが、
子どものことで休むことには潜在的な後ろめたさがあるのでしょう。
『カレコレこういう理由で』と彼女たちは話してくれます。
有給休暇取得の理由を会社に伝える義務はありません。なぜなら休暇を取得するのは労働者に与えられた正当な権利だからです。もしも理由を聞かれたら、「私用のため」と答えるだけで問題ありません。労働基準法では、有給休暇を取得したことやその理由によって賃金の減額や欠勤扱いにする、人事評価を下げるなどの労働者に不利益となる扱いをしてはならないと定められています。
有休が社員の権利であると同時に、
会社は社員に対して時季変更権を行使することができます。
繁忙期や人手の足りない日を避け、別日にすることは違法ではありません。
労働基準法は、企業側の権利として「時季変更権」を認めています。これは、申請された日に有給休暇を付与することで事業の正常な運営が妨げられると客観的に判断できる場合に、有給休暇取得の時季を変更することができる権利です。
けれど僕は彼女たちがどんな心境で有休を申請してくるかを知っています。
僕にとっても、育児のために休むことは高いハードルでした。
チームを運営して長くなりますが、
僕は一度も有休を断ったことも、ズラしたこともありません。
『仕事』は僕が代われますが、『母親』の代わりはいないのです。
別に子供のことでなくても構いません。
好きに休んでリフレッシュして欲しいものです。
こんな時のために身体を張るのが我々の役目。
『ねぇ、その日出れない?』は最後の手段だと考えています。