メンバーは様々な理由で有休申請をあげてきます。
有休申請に理由は不要だと何度も伝えているのですが、
子どものことで休むことには潜在的な後ろめたさがあるのでしょう。
『カレコレこういう理由で』と彼女たちは話してくれます。

有給休暇取得の理由を会社に伝える義務はありません。なぜなら休暇を取得するのは労働者に与えられた正当な権利だからです。もしも理由を聞かれたら、「私用のため」と答えるだけで問題ありません。労働基準法では、有給休暇を取得したことやその理由によって賃金の減額や欠勤扱いにする、人事評価を下げるなどの労働者に不利益となる扱いをしてはならないと定められています。

有休が社員の権利であると同時に、
会社は社員に対して時季変更権を行使することができます。
繁忙期や人手の足りない日を避け、別日にすることは違法ではありません。

労働基準法は、企業側の権利として「時季変更権」を認めています。これは、申請された日に有給休暇を付与することで事業の正常な運営が妨げられると客観的に判断できる場合に、有給休暇取得の時季を変更することができる権利です。

けれど僕は彼女たちがどんな心境で有休を申請してくるかを知っています。
僕にとっても、育児のために休むことは高いハードルでした。

チームを運営して長くなりますが、
僕は一度も有休を断ったことも、ズラしたこともありません。
『仕事』は僕が代われますが、『母親』の代わりはいないのです。
別に子供のことでなくても構いません。
好きに休んでリフレッシュして欲しいものです。

こんな時のために身体を張るのが我々の役目。
『ねぇ、その日出れない?』は最後の手段だと考えています。

テレワークを運用するようになってから様々な方法を試した結果、
週単位でのシフト制へと落ち着きました。
今は1ヶ月半のシフト表を都度作成して配布運用しています。

そこで問題になるのが、母親たち自身のスケジュールです。

彼女たちは予防接種に保護者会、家のガス点検まで様々なことで休みます。

そのためシフトが早めに出ないと予定を立てにくいのです。
彼女たちが自分都合のことでシフトを催促してくることは殆どありません。

言ってくる時は、ほぼ全て子ども関係のイベントです。

様々な職場でシフトが出ないことへの不満は多く見てきました。
僕の職場でも、昔は前日の夜にならないと予定が分かりませんでした‥。

可能な限り1ヶ月以上前に伝えられるようにというのが僕の基準です。

理由や詳細は聞かなくて構いません。
シフト作成の前に極力彼女たちの都合も聞いておきましょう。
都合を考慮してくれるという信頼関係ができれば、
彼女たちの方から伝えてくれるようになります。

大切なことはまず何より、家庭が最優先ということです。

今日、ついに本がリリースされた。
思えば1年越しの長い話。
書き終えてからリリースするまで、紆余曲折を経たけれど。

その間に多くの人にお世話になった。
何人もの女性たちに読んでもらい、たくさんの言葉を貰った。読みながら涙する方もいて、その一つ一つの言葉が背中を押してくれた。

K談社、S英社、Kずな出版の方々はビジネス抜きに話を聴いて下さった。

本の中に登場するチームの母親や仲間たちは、
今日も元気に憎まれ口をたたいている。

この本が少しでも働く母親たちや子どもたち、そして父親たちにも届きますように。みんなが少しでも暮らしやすい世の中になりますように。